詩「ANN」を読んで
知人(H.O)さんからメールがきました。 メールの内容を以下にそのまま掲載します。
詩集「言葉の河」- 詩「ANN」の読後感想です。
詩を読んだ後の、心に残った光景です。
『湿った歴史の石窟のなかに監禁したものがある。そのため、それに関連する思いを、本来の思いとは真逆の思いとして、形を変えて蓄積してきた。歴史(中世紀)を振り返ってみた。そこでは不条理が横行し、それらを拡散させる象徴としての「電柱」を、伐り倒す木樵になることが、救いになると思っていた。今では、そのような不条理を正そうと微力ながらも抗ったことで、報いを受ける結果となっている。しかしもっと情熱をもって抗うべきだった。そうすれば、本来の思いが伝わり、理解してもらえたはずだから。わたしには、きっとそれができたと思う。』
このような光景や、振る舞い、思いなどが、私の心に残りました。
何らかの不条理を正そうとするが、
抵抗もあえなく潰え、結果的にそれらを封印してしまったが、そんな自分の至らなさに対し、次第に高まってくる後悔の念、のようなものが伝わってきました。
どの時代にも、どの組織にも、そこに相応しくない制度のようなものが存在し、それを正そうとしても、なかなか、簡単にはいかないことが多いものです。
そんな時は、
諦めて、その制度を苦々しく受け入れますが、結果として、矛盾を露呈し、明らかにおかしな状況が生み出されるにつれて、「自分がもっと頑張れば変わったのでは」という思いが募るものかも知れません。
後悔の念は、いつでも、どこでも、湧き起こるものですが、「自分ならできる」という強い思いで望めば、たとえ成就しなくても、それなりの納得が得られるもので、それで後悔の念にさいなまれずに、次に進めることができれば、それが一番良い結果といえるような気がしました。(H.O)
以上が知人(H.O)さんからメールでした。またメールがあり次第掲載させていただきます。