iPS細胞から”ミニ肝臓”を作る
iPS細胞関連のニュースがありました。
【iPS細胞から高性能の“ミニ肝臓”】
ヒトのiPS細胞から大きさが数ミリの”ミニ肝臓”を作り出す研究を進めている横浜市立大学の研究グループが、本物の肝臓と同じレベルで有害物質を処理することができる従来よりも高性能の”ミニ肝臓”を作り出すことに成功しました。(NHK NEWSWEB 配信)
iPS細胞とは人工多能性幹細胞とも呼ばれ、
京都大学の山中教授が作製に成功したもので、この細胞は皮膚細胞に特定の4つの遺伝子を導入することで、さまざまな細胞への分化が可能になった万能細胞と言われています。
再生医療への応用が期待されているところですが、
「角膜上皮の再生」の臨床研究が始まったという報道がありましたし、パーキンソン病や血液疾患などの治療法への応用も進められており、また軟骨無形成症への効果なども確認されつつあるとの報道もあります。
そんな中、今度は肝臓を作り出す研究で成果があったということで、徐々にその万能細胞の威力が実を結びつつあることを予感させるものとなっています。
iPS細胞は腫瘍を作るリスクも指摘されていますが、
それらの克服も含めて今後大きく研究が進むことを期待したいと思います。
早ければ年内にも医療に使用可能なiPS細胞の分配を始めることができるとも言われており、それによってさらなる進展が見られることを願ってやみません。